今週のローカルニュース

2016年8月15日:ハワイ郡長選挙
13日に行われた予備選挙では、2001年~2008年に現職をつとめたキム氏が、12人の候補者を抑えて圧勝した。キム氏は51.6%の得票を獲得し、次候補のラウ氏の25%を大きく上回った。前評判では、現職ケノイ郡長の参謀であったラウ氏が圧倒的優位と見られたが、ふたを開けてみれば、キム氏がハワイ島ほぼ全地区で安定した戦いぶりを見せる結果となった。キム氏はこれまでハワイ島の東側を支持母体としており、コナやコハラの西側での支持率が低かった。コナをベースにするラウ氏は、西側で圧勝すると見られたが、前評判どおりとはならなかった。76歳のキム氏が今回の選挙に費やした資金は1万248ドルで、ラウ氏の20万ドル強を大きく下回った。12月から就任するキム新郡長は、今回の当選に「信じられない」とコメントしている。

8月15日:ホノルル市長選挙
13日に行われたホノルル市長選挙は、過半数を獲得した候補者がいなかったため、11月8日の本選挙に上位2候補者の一騎打ちとなる。現職のコールドウェル市長が44.6%、そして元連邦下院議員のデジョウ氏が43.7%だった。現職のコールドウェル知事は、モノレールプロジェクトが遅れていること、下水問題などで批判が高まっている。

8月15日:低い投票率
今回のハワイ州の予備選挙の投票率が過去 最低となった。ハワイ郡の投票率は37.3%だったのに対し、ハワイ州は僅か34.8%に留まり、2012年の42.6%から大きく下がった。

8月17日:A型肝炎、感染元はゲンキ寿司
ハワイ州でA型肝炎患者が168人でたことを受け(うち48人が入院)、ハワイ州が調査をしていたが、衛生局はこのたび、感染源を回転寿司店、「ゲンキ寿司」のホタテであることを明らかにした。これにより、ハワイ州はオアフ島とカウアイ島のゲンキ寿司店舗10店の閉鎖を通達したが、ハワイ島のゲンキ寿司のホタテは問題がなかったことから、ハワイ島のゲンキ寿司店は閉鎖をまぬがれた。ハワイ州衛生局は、これにてA型肝炎の問題は収束すると見ている。

8月17日:ハワイ島ゴミ事情
ヒロのゴミ処分場がおよそ3年でいよいよ一杯となり、閉鎖が現実味を帯びてきた。ハワイ郡は当初の予定通り、コンポストとリサイクルを強化した上で、ゴミをハワイ島西側のプウアナフル処分場にトラックで輸送することにしている。連邦政府はヒロの処分場付近10キロ以内における新たな処分場の建設は禁止しており、さらに閉鎖後は30年間の監視義務を課している。ハワイ郡政府は東側のゴミを西側にトラックで運び、帰りには、堆肥用の植物ゴミをヒロのコンポスト処分場に持ち帰ることにしている。プウアナフル処分上は雨量が非常に少ないので、ゴミの処分場には適しているが、コンポスト場には適していないという。ハワイ郡はこれまで、再生可能エネルギーを生み出すゴミ焼却炉の建設など、様々なオプションを探ってきたが、全て立ち消えとなっている。これまでハワイ郡が、ゴミ関連のコンサルタント料に費やした額は290万ドルに上ると、ウェストハワイトゥデイ紙は報じている。

8月19日:コナ・ビレッジ再び
2011年の津波で被害を受け、閉鎖されているフアラライに隣接する高級リゾート、コナ・ビレッジが2019年に再オープンしそうだ。土地の所有者であるカメハメハスクールは、米国大手不動産投資会社である、ケネディ・ウィルソンと、81エーカーのコナビレッジの再開発について合意したことを明らかにした。 既存の125のバンガローとそれに付随するホテル施設の修復、改装が直ちに始まるという。1965年に竣工した同リゾートは、2011年の津波で大きな被害を受けた。