今週のローカルニュース

2016年9月5日:ハワイ郡がコンポスト施設の許可を申請
ハワイ郡は、ハワイ州衛生局にコンポスト施設の許可を正式に申請したことを明らかにした。総工費1050万ドル(100円換算で10億5千万円)のこの施設は、ハワイ島の樹木などのグリーン廃棄物、食べ残しや、廃棄食料などを堆肥にしようとするもの。2009年の調査によれば、ハワイ島のゴミの52%は堆肥にできるという。うまくいけば来年に着工を開始する。これはハワイ州で初の試み。

9月5日:ビッグアイランド・フェア キャンセル
毎年9月に開催される、移動式遊園地のビッグアイランド・フェアがキャンセルとなった。これは先週ハワイ島南を通過したハリケーンの影響で移動式遊園地の機材の輸送ができなかったことが原因。ハワイ島ではこの時しか遊園地を楽しむことができないので、失望の声が大きい。親からは出費が減ってよかったという声も。

9月6日:1票の費用
ウェストハワイTODAY紙はこのたび、先日の選挙の結果から、各候補者が1票獲得するのにいくら費やしたのかを 発表した。国政選挙とは大きく異なり、選挙費用と選挙結果は相関が低く、地方選挙では知名度が何よりも重要なことが浮き彫りになった。今回ハワイ郡長に選出されてキム氏は1票につきわずか1ドル6セントした使わなかった(合計2万1931ドル)。2位のラウ氏は1票の費用は22ドル強であったが、得票数はキム氏の半分に満たなかった(合計選挙資金22万ドル)。ハワイ島9地区の議員選挙でも、3地区で選挙資金がもっとも少ない候補が当選した。

9月7日:ザトウ鯨の絶滅危惧種指定を解除
米国政府はザトウ鯨を絶滅危惧種の指定をはずした。これまでの保護政策の効果もあり、ザトウ鯨の個体数が十分な数に戻ったということだ。1966年以来の商業捕鯨のモラトリアム自体は変わらない。ザトウくじらは毎年冬になると出産子育てのためにハワイを訪れるが、その数はおよそ11000頭といわれている。一方メキシコに回遊するザトウ鯨の数はまだ少なく、こちらはまだ絶滅危惧種指定が外れていない。

9月7日:今年前半のハワイ島不動産市場
今年1月から6月までのハワイ島の不動産市場は活況で、ハワイ島不動産協会によれば、取引件数は前年と比較して16.1%上昇したという。この中で、もっとも勢いがあったのがプナ地区(41.6%)と北コハラ地区(56.62%)だ。プナは数年前の溶岩流の影響で取引件数が落ち込んだが、ここに来て、その影響は微塵もないという。7月1日現在の北コハラの戸建て中値は77万5千ドル。南コハラは49万5千ドル。コナは59万ドル。プナは19万ドルだという。

9月8日:身障者用バス料金を巡る議論
現在就航しているハワイ郡の公共バス「ヘレオン」バスに自動車椅子を乗せられないことを受け、ハワイ郡は今年7月から身障者専用バスの運行をスタートした。これは事前に登録すれば、バスが自宅まで迎えに来てくれるというもの。その料金を巡り、議会で激しく議論が行われたが、結局一回4ドルというバス料金が採択された。現在ヘレオン・バスの身障者料金は1ドル。いずれにしても赤字なので、4ドルではなく2ドルにするべきという考えもあったが、採択されなかった。この身障者バスプログラムは今年は80万ドルほどの予算が計上されている。一般のバスの場合、乗客一人当たりのハワイ郡の負担額は13ドルと考えられているが、この身障者バスの場合は80ドル程度の負担額が見積もられている。

9月9日:ドルフィンスイムを巡る論議
7日はコナワエア高校、 そして8日はケアラケクア高校で、ドルフィンスイム禁止に関する公聴会が開催され、反対派と賛成派がそれぞれの見解をのべた。米国政府はイルカに50ヤード以内に近づくことを禁じる規制を検討中。ハワイではドルフィンスイムツアーが人気であり、ハワイの経済への悪影響を訴える声も多い。

9月10日:8月の降水量
ハリケーンが通過したことを受け、ハワイ島東側の8月の月間雨量はこの25年間で最大となった。

下は各地の8月の降水量(8月平均)。
ヒロ空港:625mm(250mm)
ワイアケア :745mm(425mm)
ラパホエホエ:255mm(288mm)
ホノカア :47mm(154mm)
マウンテンビュー:662mm(340mm)
パホア:430mm(250mm)
ワイメア:117mm(90mm)
コナ空港:41mm(35mm)
ケアラケクア: 172mm(150mm)