ローカルニュース:2017年1月15日~21日

2017年1月16日:エアBと不動産価格
ここ数年で飛躍的に利用者数が伸びているvbrb.comやAir BnBといったオーナーから直接借りるバケーションレンタルサイトだが、その半面ハワイの不動産価格を吊り上げていると批判も出ている。このたびエアBは報告書を発表し、エアBやその他のバケーションレンタルサイトに掲載されている賃貸物件は全体としては、数が限られており、不動産の価格を大きく影響するようなことはない、と結論付けている。ハワイ州としては、エアBで1日以上バケーションレンタルをしている物件は8134軒で、これは全戸数の1.53%だという。ハワイ島に限れば2.23%だが、このうち半数は年間の宿泊率は僅か30日以内の物件だという。ハワイの不動産価格高騰は、流入人口に対して物件が少ないというだけであり、むしろエアBなどのサイトは、ローン支払いが困難なオーナーに新たなオプションを与えるものという捉え方もできる。ホノルルでは年間1300世帯が新たに引っ越してくるが年間供給数は970軒にとどまっているという。ハワイ島のエアBの平均年間賃料はわずか5505ドルであるという。
1月16日:増える韓国人と台湾人観光客
ハワイの外国人観光客のダントツは日本人で、昨年は150万人以上がハワイを訪れた。観光客は日本人にはまったく及ばないものの、韓国人の観光客数は2016年は16,578人でハワイ島限って言えば22.4%増加した。また台湾人も増加しており、2012年には僅か1699人だった観光客数が、2016年11月時点で5500人に達している。台湾人のマラソン好きは有名であり、コナのアイアンマン世界大会は人気だという。また台湾ではハワイ旅行を優勝商品としたマラソン大会が開催されているという。
1月17日:白檀の保護
ハワイの最初の輸出品として、知られる白檀だが、現在ではハワイは白檀は非常に数が限られている。19世紀に乱獲された白檀は、世界で絶滅の危機指定を受けており、輸出入が制限されている。ハワイ州はカメハメハ財団と協力して、現在ある白檀の記録をとり、今後保護していくことを決定。ハワイ州でもっとも白檀が多いのはハワイ島のマウナロア裾野。
1月18日:コナで節水呼びかけ
コナの道路脇に25%の節水を呼びかける看板が目立つようになったコナだが、これは水不足ではなく、ポンプ等の修理によってこれから数週間水道供給能力が落ちるためだという。今回は数箇所の井戸で不具合が生じているために節水を呼びかけるに至ったという。
1月20日:マウナロアで火星居住実験
昨年に引き続き、6名の科学者がマウナロアに設置されたドームで8ヶ月間の居住実験を行う。これはおよそ110㎡の2ベッドルームの小さなテントで行われ、外界との接触は一切遮断される。Eメールなどは火星から送ると同じように20分のラグが生じるという。この実験により、将来の火星移住計画にどのような宇宙飛行士に適正があるのかを判断することが目的だという。

1月20日:ガソリン価格
opecによるガソリンの生産調整を受けて、ハワイのガソリン価格が上昇している。先月のヒロのガソリン価格は平均で3.02ドルで、これは先月の2.85ドルを上回り、一年前の2.53ドルよりも高い。米国の平均は2.33ドル。(1ガロンあたり)。
1月21日:トランプ氏が大統領に就任
いよいよトランプ大統領が45代大統領に就任した。民主党基盤のハワイでは就任式の日もトランプ反対派によるデモが目立った。