あろは。
2025年の最初の四半期も終盤です。

米国は3月から6月が不動産のピークシーズン。9月からの新学期に備える訳です。学校の制度が変わると行動パターンも変わるのです。

ハワイは冬は避寒目的のリタイア組、富裕層、観光客で溢れかえります。円安で日本人が減りましたが、その分コロナ以降は米国人が来るので、この時期は人も車も多くなります。

さて、コナの戸建て市場。思ったほど在庫・供給が増えず。価格は昨年とほぼ横ばい。成約物件数が落ちているのがちょっと気になります。
月換算在庫は4か月とニュートラルな市場になっていますが、これは地域、価格帯にもよります。優良物件は平均で3週間で成約に至り、複数オファーが入る場合もあります。売り部物件数はまだコロナ以前の6割のレベルです。

一方保険問題が続くコンドミニアム市場は苦戦気味です。

月換算在庫が8か月を超えました。売り物件数もほぼコロナ前の水準に戻りました。しかし、価格はまだ上がり気味です。保険問題、共益費の高騰、金利上昇の影響により、価格帯が低い物件の動きが悪い印象です。成約物件は昨年よりも多く、まずまずですが、それを上回る勢いで売り物件が増えています。
しかし、価格は高止まり。

金利が低かった数年前に購入した売主も多く、無理して手放さず、時々楽しむ、という感じでしょうか。下はコンドミニアムの売り物件、成約物件、月換算在庫をまとめた表です。
月換算在庫というのは、今のペースで物件が売れると、どれくらいの早さで在庫がはけるのかを示しています。新しい物件が常に出ますから、在庫がゼロということはありませんが。コロナの間は在庫が1ヶ月のを切る状況が続いていました。6か月分程度の在庫がニュートラルな市場といわれています。今は8ヶ月以上ですから、物件がだぶつき始めている印象はあります。

コナのコンドミニアムの価格帯別の動向はこちらです。

一方リゾートです。リゾートのコンドミニアムもコナ同様、保険問題で揺れています。

ワイコロアの動きが鈍くなっています。成約物件と売り物件の比率が1:5以上になっていますので、供給が多い印象です。コロナ以降、極端な売り物件が続いていましたので、特にそう感じます。

 

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