あろは。

ラーメン二郎ではありません。
ZILLOWです。

コンパスとも並んでよく取り上げられる、米国の不動産テック会社です。
全ての家の不動産市場価値を無料ですぐにみられるZESTIMATEというサービスを始め、瞬く間に急成長した会社です。
2016年にZESTIMATEで発表したのは、素晴らしく斬新でした。

下のように、全ての家にZILLOWが推定した市場価値が示されます。


家の価値が一目瞭然!!

ということで、不動産業者の間でもかなり話題になりました。
不動産業者にとってもアンチョコとして使えたら便利ですしね!!

そのZILLOWが最近、不動産の売買(iBUYERサービス)を開始し、これまた話題となりました。
自社の不動産価値算定アルゴリズムを利用して市場価値を算定し、それよりも安く仕入れて、高く売る!

非常にわかりやすい。

ところがどっこい。

それがうまくいかず、大損をして、購入停止を先日発表し、話題になっています。

取引件数が多く、物件の質が均一な住宅地はまだしも、このZESTIMATEはかなりばらつきがあります。
2016年にZILLOWの社長が、自分の家をZESTIMATE価格の4割で売却したことで、物議を醸しだしたのも有名です。

我々不動産業者からすると、このZESTIMATEはほぼあてにならない数字なのです。
ただし、売主は、この数字をまともに捉えてしまうので、ZILLOWの数字は迷惑であることが多いのも事実。
市場価値をきっちりと出すのは、そう簡単ではありません。
僕らも苦労して価格算定を行っているのが実情です。
色々な要因が絡んできますから。

私はここ数年はZILLOWを一切チェックしなくなりました。

先週まで飛ぶ鳥を落とす勢いだったZILLOW。叩かれています。

とはいえ、これで終わる会社ではないでしょう。
今度は何を仕掛けてくるのか興味深いです。

これについての記事は色々ありますが、こちらは分かりやすいです。