あろは。

今日は米国はジューンティーンスの祝日。Juneteenth National Independence Dayです。
「奴隷解放の日」というのでしょうか。

1865年6月19日に連邦政府がテキサスに対して、奴隷身分とされてきた全ての人々は自由である、とする命令をテキサスで発令させたことを記念する祝日です。

今は大っぴらな人種差別は当然ありませんが、70年代を米国を過ごした自分は、人種差別は日常茶飯事でした。
人種差別を体験したことのない、娘たちの世代にとっては「人種」という意識は薄いのかもしれません。もっとも、人間が集まれば必ずグループができ、多数派が少数派を差別、区別することは人間の性だと思いますので、常に自分の意識に注意を払っていたいと思っています。

日本への機内でGREEN BOOKというアカデミー賞を受賞した映画を見ました(2回目)。

1960年代に、黒人のミュージシャンが白人のボディガード兼運転手を連れて南部を回るという話です。60年代前半の米国南部では非常に珍しい光景だったはず。「グリーンブック」とは、黒人が米国南部を旅行する際に立ち寄れる宿などをまとめたガイドブックのことです。今となっては、そんなものが存在したことが驚きですが。

黒人の差別の醜さを描いたと共に、最終的には、人間としてのアイデンティティをベースに分かり合うことが重要だということがテーマだと自分は理解しています。

私は米国ではSHYと言われ、日本ではAGGRESSIVEと言われ、どっちつかずなので、映画の中のドクターシャーリーが言わんとすることも、何となくわかります。自分は、それで悩むほど繊細ではありませんが。。。。

お互いを人間として理解することが差別をなくすベースなのでしょう。