毎年春になると、RGC に参加するために、太平洋を越えて米国本土へ向かいます。少々大げさですが、心をリセットし、志を整え、自分の使命を再確認するため、とも言えます。今年は、片道18時間をかけてコナからフロリダ州パームビーチまで行って参りました！！
今回で4回目の参加となるRGC（REALM Global Collective）は、ネットワークイベントというより、仲間たちと再会し、高めあう「場」でした。
REALM（レアルム）とは？そして、なぜそれが重要なのか
光栄なことに、2021年にREALMに、創設メンバーとして招待されました。REALMは、世界中のトップ1%の不動産プロフェッショナルが集い、つながり、互いに高め合うグローバルなネットワークであり、参加当初は200人以下のグループでした。不動産会社でもブランドでもないレアルムは、週ごとのZoomミーティングや、大小のイベントを通じて、アイデアを共有し、挑戦し合い、共に成長する「コミュニティ」と表現したほうが良いかもしれません。
我々不動産ブローカー/エージェントは、あくまでも自営業。会社に雇われている訳ではなく、腕一本で勝負する一匹狼の世界です。その一匹オオカミのリーダーたちが寄り集まったコミュニティなのです。
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現在、世界中に500名のREALMメンバーが在籍（数年前は200名未満でした）
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メンバー1人あたりの年間平均取引額は約9,000万ドル
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グローバルでの不動産取引総額は年間約500億ドル
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クライアント数は合計25万人以上。うち52,000人はCEOや経営者層です
いまやREALMは、ひとつの「市場ブランド」として確立しつつあります。組織ではなく、「信頼」「価値観」「専門性」を中心としたブランド。トップダウンの指示もなければ、強制もなく、あるのは、プロフェッショナルとしての誇りと互いへの尊敬だけです。
RGC25のハイライト
今年のRGCは、パームビーチの名門ホテル「ザ・ブレーカーズ」で開催されました。アメリカ本土でハワイから最も遠い場所といえますが、距離を超えるだけの価値がある時間でした。
基調講演のスピーカーたちが毎年素晴らしいことは言うまでもありませんが、今年は：
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チャド・フォスター氏（成人後に失明）：「自分の物語の著者は自分自身。言い訳は敗者のためのもの」——シンプルで力強い言葉が心に響きました。
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チャド・ウィラードソン氏（超富裕層向けのファイナンシャルアドバイザー）：「私たちは、自分が受け取るべきだと“信じる”ものを手にする」
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キャスリーン・ブラック氏（ラグジュアリー専門のパフォーマンス・コーチ）：「高い成果を出す人は、常に“プロセス”を大切にしている」——彼女は初日の夜に私の隣に座り、30分以上も私の質問に丁寧に答えてくれました。
基調講演はそれぞれ素晴らしかったですから、RGC25で最も価値があったのは「仲間」です。
名刺交換だけの一般的なカンファレンスとは異なり、何かを相談したいときにすぐ連絡できる仲間が多く来ているのが事実です。家族のこと、ビジネス、ライフスタイル、そして、今回はピックルボールまで学べたのはプラスでした。
夢を語り、実現へと動かす場所
レアルムの連中は、話もアイディアも大きいですが、それを実現しているのがすごいところです。どうやったら、さらに高められ、一緒にできるのか。過去の経験に基づいてのブレイン・ストームは本当に有益でした。今取り組んでい最新のVRプロジェクトについて、REALMの仲間たちと何度もアイデアを出しあってきました。ブレイクアウトセッションやコーヒーブレイク、ディナーの帰り道まで、あらゆる時間がブレインストーミングの場になりえることがまた何とも面白い。成功している仲間と自然体でいることから生まれる魔マジックです。3日間ばっちりと同じ場を共有するのが味噌とも言えます。
なぜこの経験が還元されるのか
REALMのおかげで、アメリカ本土や海外にまで広がるトップレベルのネットワークを構築できています。ハワイ島という孤立した場所にいるととかく「井の中の蛙になりがち」です。米国本土の経済や不動産市場は切っても切り離せません。また米国本土で売却、ハワイの物件と等価交換という場合においても、常に最先端の知見と提案を持って対応できるのが有難いです。
AIの活用、ファミリーオフィスや世代を超えた資産形成（Generational Wealth）など、ここでしか吸収できない知識も大きく深まりました。
REALMの中で交わされる言葉に、「成長しなければ、退化しているのと同じ」というものがあります。毎年RGCに参加するたびに、このマインドセットを、肝に銘じているのです。
最後に
ラグジュアリー不動産に携わるには、単に「価格」と「美」だけでは不十分。ライフタイル、人間力、知識、そしてビジョンが重要です。一流のブローカーは本当に知識と見識が豊富です。不動産の話をせずに人を惹きつける魅力に溢れている人が多いのに驚かされます。そういう人がまた一流のクライアントを惹きつけるのでしょう。
REALMの一員であることで、トレンドの先を読み、世界最高峰の仲間たちから学び、クライアントの皆さまへその知見をダイレクトに還元することがでると自負しています。
しかし、パームビーチは確かに遠かった（涙）。
その時間と経験を吸収した今、自分はよりシャープに、そしてより確かな知識と信頼で、皆さまのニーズに応えられる存在になっていると確信しています。
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