エスクローとは?ハワイの不動産取引に欠かせない仕組み
ハワイ島やオアフ島で不動産を購入・売却する際、必ずといっていいほど登場するのが「エスクロー」という仕組み。
日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、ハワイでは安全で円滑な取引を実現するために欠かせない重要なプロセスです。
今回は、ハワイで不動産を検討されている方に向け
て、「エスクローとは何か?」「どんな役割があるのか?」をわかりやすく解説します。
エスクローとは?
一言で言えば、不動産取引を中立の立場で監視・管理する第三者機関です。
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ハワイ州の認可を受けた専門会社がその役割を担い、売主・買主の双方を保護します。
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すべての条件が満たされるまで、資金や書類を
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「預かり状態」にしておくことで、取引の透明性と安全性を確保します。
カリフォルニア州でもこの仕組みは一般的で、ハワイ不動産取引には欠かせないシステムとなっています。
所有権の調査・登記もエスクローの仕事
エスクローは、単に「監視役」ではありません。日本の司法書士とも違います。
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所有権の調査(タイトルサーチ)を行い、
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問題がないか確認
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取引完了後の正式な登記手続きも担当
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「権原保険(タイトル保険)」を発行(※親会社が保険会社であることが多いため)
こうしたサポートによって、売主・買主双方が「安心して」登記を完了させることができます。
誰がエスクロー会社を選ぶ?
ケースバイケースですが、一般的には:
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売主のエージェントが、売出し時に所有権調査を依頼しているケースが多い
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ただし、買主側がオファー時に希望するエスクロー会社を指定することも可能
私自身は、ハワイ州最大手のタイトル・ギャランティや全米大手のファースト・アメリカン社を使うことが多いですが、ハワイ島では選択肢が限られているため、基本的にどのエスクロー会社でも問題ありません。
エスクローが果たす主な役割
✅ 資金の管理
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手付金、購入代金、ローン資金はすべてエスクローの信託口座に入金
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登記が完了するまで資金は「ロック」されるため、売主が勝手にお金を受け取ることはできません
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登記完了後、エスクローが売主に正式に取引代金を送金
✅ 安全性の確保
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所有権に問題がないかを確認し、すべての条件が満たされるまで登記は実行されません
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トラブルや未払リスクを未然に防ぎます
- また購入後の所有権リスクを回避できます。日本でいう地面師リスクを排除できます。
✅ 中立的な立場の維持
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売主・買主の双方の合意がなければ、資金も登記も動きません
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透明性のある、フェアな取引が実現します
ハワイではエスクローが義務化されている
ハワイ州不動産協会に加盟している不動産会社は、必ずエスクロー会社を利用することが義務付けられています。
仮に「エスクローは使わずに直接取引しましょう」と言われた場合は、要注意です。
ハワイで信頼されている主なエスクロー会社
以下は、ハワイでよく利用されている大手エスクロー会社です:
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タイトル・ギャランティ・エスクロー(Title Guaranty Escrow)
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ファースト・アメリカン・タイトル(First American Title)
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オールド・リパブリック・タイトル(Old Republic Title)
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フィデリティ・ナショナル・タイトル(Fidelity National Title)
いずれも実績があり、高い信頼性と安定したサービスを提供しています。
まとめ:安心・安全な取引のために
エスクローは、ハワイの不動産取引において、安心を守る「盾」のような存在です。
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資金の流れを管理し
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所有権の確認・登記を実行
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売主・買主の双方にとって公平で安全な取引を実現してくれる
日本とは異なるこの仕組みですが、ハワイで理想の物件をスムーズに購入・売却するには欠かせないステップです。つい先日も、エスクロー会社の調査によって、所有者を装った詐欺を未然に防ぐことができました。エスクロー会社は有難い! と心より思った瞬間でした。
不安な点やご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に安心できるハワイ不動産取引を実現していきましょう。
