あろは!

まるで8月のデジャブのように、9月に入った途端、米株市場が大きく下落しました。金曜日に発表された8月の非農業部門の効用増加数が市場予測を下回ったことで、景気悪化懸念が広がったことも一役買っています。米国の失業率は4.2%で依然低く、周りを見る限りでは、景気悪化を懸念している感じではありませんが。

今月頭のコナの不動産統計を見る限り、コナの戸建の中間価格は前年比プラス10.5%。コンドミニアムに至っては、21.7%プラスとなっており、いまだ価格が下落する感じではありません。
コナの戸建ての月換算在庫は2.6ヶ月。今のペースで売れると、2.6ヶ月分の在庫があるということです。5~6か月分の在庫がニュートラルな市場と言われていますので、まだ売り手のほうが強い市場と言えます。
 
一方コンドミニアム:
中間価格は前年同月比で20%以上アップ。しかし、在庫が増えており、今はパンデミック前の70%の水準まで戻しています。月換算在庫は2020年以来初めて5ヶ月分を超えました。中間価格がアップ。しかし、在庫は増えて、取引数が減少。
不思議な感じがしますが、金利が上がったことを受けて、安いコンドミニアムの価格帯のバイヤー層が購入できなくなった可能性があります。中間価格は平均価格ではなく、一番売れる価格です。
そして、ブログでも取り上げた、コンドミニアムの保険問題。今年になり、急激にコンドミニアムのマスター保険(火災、水害、ハリケーン)が大きく値上がりし、共益費の大幅値上げや、賦課金の徴収が起きています。
これにより、持ちこたえられなくなったオーナーが出ている一方、バイヤーサイドは、状況を見極めようと買い控えが生じています。今後価格に影響は出ると思われます。
 
リゾート市場では、売り物件対成約物件の比率が下がってきています。とはいえ、超ラグジュアリー市場のフアラライ、クキオ、コハナイキでは1000万ドル(15億円)付近の戸建ては飛ぶように売れていますし、500万ドル以下のヴィラ(コンドミニアム)に至っては売り切れ状態が続いています。
 
ハワイ州

以下はこの2週間で売りに出た物件です。

コナ最新一戸建て売り物件リスト

コナコンドミニアム売り物件リスト

ハワイ島リゾート売り物件リスト

ハワイ島は9月に入り、閑散期に入ります。10月のアイアンマン世界大会で人が増えますが、11月の感謝祭までは観光客が少ない状態となります。

冬のピークシーズンに向けて、売り物件の準備。また、購入を検討している場合には、これからしばらく交渉には良い環境となります。

大統領選を控え、これからも米国経済から目が話せない状況です。