ここにきて、「そろそろ底でしょうか?」という質問をよく受けます。ハワイ島であれば、特に1億円以下の抵当流れ物件や、ショートセール物件が動きはじめている感があります。今米国不動産を語る上で避けて通れないものは、「フォークロージャー物件」と「ショートセール物件」2つの物件です。

・フォークロージャー物件とは、融資元が差し押さえた、「抵当流れ物件」です。
・ショート・セール物件とは、いわゆる「担保割れ物件」のことで、米国ではノン・リコース・ローンが主流であるため、売主は銀行の同意のもと、担保割れのまま抵当権を抹消してもらいます。銀行も資金回収に必死ですから、おいそれとは認めてくれませんが、ここに来て銀行がショートセールを受け入れる確率が格段に高くなってきました。ショートセール物件は売主および銀行の承諾が必要となるため、一般的には成約に至るまで60日~90日かかります。私のクライアントもショートセール物件にオファーを入れましたが、50日以上経った今も銀行からの返答はありません。ローンで購入するのは難しいケースが多いのが実情です。

さて、昨日23日は、米国政府の不良資産買取政策への期待と、中古住宅取引件数が予想を上回ったことを受けて、NYダウが大きく値上がりしました。今日は若干反落したようですが、それでも3月に入ってから10%以上のNY株式の値上がりは予想よりも良いと言わざるを得ません。

昨日発表になった全米不動産協会の中古住宅取引件数の統計が、大方の予想を上回りました。2月の取引件数は全米で472万戸で1月と比較して+5.1%でした。さらに2月は米国すべての地域で取引件数が増加したのも特筆すべきでしょう。
・北東部:+15.6%
・中西部:+1.0%
・南部:+6.1%
・西部:+2.6%

西部(カリフォルニア、ハワイ、ワシントン、オレゴン等)では昨年2月と比較して30.4%取引件数が増加しました。特にロスを含む南カリフォルニアでは昨年同時期と比較して取引件数が倍になっているのは注目に値するでしょう。このまま行けば、カリフォルニアでは2007年10月が底となるようです。
とはいえ、中間価格は昨年よりも30%下がっており、数は売れ始めているものの「フォークロージャー物件」や「ショートセール物件」が多いことが推測されます。しかし、まずはこういった物件が在庫から姿を消すことをが何よりも重要なことでしょう。
ハワイはカリフォルニアやワシントンといった西部の州よりも半年から1年サイクルが遅くやってくるといわれています。ハワイ島の戸建住宅取引件数は3月現在で昨年比30%ダウンですが2月は前月比でおよそ68%アップでした。
ハワイ島でも取引件数はすでに前回の底である1997年を下回っています。そろそろ底を打つのではないかと考えられます。

今日はちょっと固い話だったので、最後に最近うちで人気のアボカドの料理をどうぞ。
和風アボカド・レタスサラダ
1.レタスはちぎる。
2.アボカドは種を取って、スプーンで薄くそぐようにして、レタスの上に散らす
3.海苔をかける
4.ごま油をかける
5.ハワイであれば、レモン。日本であればスダチや柚子をかけ
6.最後に醤油をかけてできあがり。

簡単で美味しいですから、是非トライしてみてください。

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