あろは!
不動産市場についてもう少し考察します。
コナでは、戸建物件もコンドミニアムも成約数は先月よりアップです(先日の考察はこちら)。特にコンドミニアムは18%という大きな伸び。戸建ては2.7%の伸び。
とはいえ、昨年の同時期と比較すれば、成約数が下がっているのは一目瞭然。
しかし、コナでは、売り物件数が成約数以上に下がっており、売り物件に対する成約数の比率は昨年の6月よりも、今の方が高いのです。
とはいえ、5月の一か月で登記された取引数は昨年と比較して、マイナス56.67%と大きくダウン。
5月31日までの累積データを2019年と2020年と比較しても、マイナス16.24%と大きく落ち込んでいます。この傾向はコンドミニアムでも同じです。
コナの一戸建て
2019年6月 | 2020年6月 | 推移 | |
中値 | $645,193 | $757,500 | +17.41 |
売り物件数 | 212 | 169 | -20.3% |
成約数 | 96 | 80 | -16.7% |
月間取引数 | 60 | 26 | -56.67 |
年累積取引数 | 234 | 196 | -16.24% |
コハラコーストのリゾートも売り物件数もかなり減少しており、かなりタイトな市場です。
売り物件数 | 成約数 | |
ワイコロア リゾート | 45 | 5 |
マウナラニ リゾート | 50 | 4 |
マウナケア リゾート | 9 | 1 |
一方プライベートリゾートのクキオでは50億の家が成約しました。
超高級市場は今のところ影響が少ないのかもしれません。
レンタル市場に関しても、低い価格帯になればなるほどテナントを見つけるのが難しくなっているとのこと。
観光業が止まっていることと失業率を考えるとうなずけます。
全米の不動産の傾向を見ると:
1)売り物件数が全国的に不足。昨年同時期と比較して平均20%少ない。これによって全米で不動産価格は上昇。コロナで市場からおろした売主、また様子見をしている売主がかななりいる模様です。
2) 住宅金利の低下。昨年が3.91%だった30年固定金利は今年になって、3.31%とさらに低下。ローン申請数が3月に大きく減ったものの(マイナス35%)、5月に入りほぼ昨年の水準に戻っています。
3)失業率が全米で15%ですが、今後この数字は下がっていくことが予測されています。
そして全米不動産協会の4月の成約指数のまとめです。
昨年との比較は以下のようになっています。
北東部(ニューヨーク):マイナス52.6%
南部(テキサス、フロリダなど):マイナス29.6%
南部(テキサス、フロリダなど):マイナス29.6%
中西部(シカゴなど):マイナス26%
西部(カリフォルニアなど):マイナス37.2%
厳しい状況は間違いありませんが、大統領選挙を控えている米国与党は景気刺激策を継続してくるはずです。
また報告します。