あろは!
感謝祭(サンクスギビング)が終わりました。いよいよクリスマス商戦がスタートです。
サンクスギビングの発祥はイギリスからの入植者がアメリカン・インディアンに感謝するために、食事会を開催した、というのが起源です。ただし、最近はこの歴史的風習を疑問視する声が上がっているのが事実です。
先月ワシントンDCの歴史系の博物館に行った際も、アメリカの最初の入植に関する展示場が閉鎖されており、「最近の見解と解釈の変化に応じた展示物に変える」と、記述がありました。
ネイティブアメリカン同様、ハワイアンも欧米の植民主義の影響で人口のほとんどが病気がなくなり、敷いては米国に併合されたという、暗い歴史があります。
ですら、ハワイのローカルの間では米国主義に対する反感も見受けられます。「サンクスギビング」の風習は誤った歴史認識に基づいているとして、お祝いしないと断言している友人も確かにいます。
自分としては、歴史はさておき、身の回りの人や物事に感謝をす日としての「感謝祭」は意義があると考えています。
ということで、今年も感謝を込めて、娘と七面鳥を焼きました。七面鳥にも感謝です。
振り返ってみたところ、2015年頃から感謝祭に娘と七面鳥を焼くことが恒例となったようです。
子供の頃から、いつもアメリカ人の家に招待してもらって七面鳥を食すばかりだったのですが、一念発起して始めた訳です。この七面鳥のローストは、なかなか奥が深く、たんに焼くとぱさぱさになってしまいます。ひと手間かけるとかなり美味しくなります。
この9年ほど、色々な人からアイディアをもらったり、教えてもらって、ずいぶん進化しました。最初の頃は母親の友人(米国人)に教教わったり、ターキーのさばき方は、ポートランドのキンバリーから。この9年でいろいろなレシピを組み合わせて、今があります。
今年は20ポンドのターキーです。
今年はレモンをふんだんに使ってみました。オーブンで4時間ほど焼くと、レモンの香りはほぼなくなりますが、それでも爽やかな感じ。さらに肉もしっとり。他のハーブとも相性が良いよので、相乗効果なのでしょう。
大きな七面鳥をローストする際の永遠の問題は、「どうやって全体を均一に仕上げるか」。全体が仕上がるころには、どうしてもモモ(ドラムスティック)、ムネ肉はぱさぱさになってしまいます。ということで今年はこうした部分をずっとアルミで覆いながら調理。
最後に外してこんがりと焼きました。
このできばえ。娘のプレゼンテーションもかなり良かったです。
半身分(ざっくりと)をさばくとこんな感じ。。ドラムスティックもそこそこ美味しく食べられました。
因みに、鳥のさばき方の練習はコスコのチキンでやるとうまくなります。
七面鳥は毎年良い方向に向かっていますので、また来年が楽しみ。
このほかに、砂肝、レバー、心臓を使ってスタッフィングづくり。そしてマッシュポテトに、最後の仕上げにグレービー。
グレービーは、ローストの際に出た肉汁をつかい、これを首の肉を煮込んで作ったスープと合わせて完成させます。これが美味しい。
この美味しいグレービーは自分で鳥を焼かないと絶対できなので、ここを楽しみにやっている部分もあります。
来年は友人が一緒に焼きたいと言っていますので、伝授して毎年持ち回りにするのもいいなあ、と。楽しいけど、結構重労働。
今朝は残ったガラで、スープづくり。これがまた美味しい。
お昼はそのスープで炊いたリゾットを作りました。
幸せなことです。