あっという間の最終日。
この日のテーマは「ラグジュアリー」とはなんぞや?
今回のキーノート スピーカーはラグジュリーオピニオンリーダー、世界5大権威の一人、ダニエル・ランガー博士でした。
「世界ラグジュアリー・オピニオンリーダーの5人」として認識されるDr.ダニエル・ランガー博士が、RGCの最終日に「新しいラグジュアリー」について講演を行いました。これは今主流のクワイエット・ラグジュリーという洗練されたトレンドを踏まえて、今後どのようにラグジュアリーを定義していくのか、問いかけでした。
ランガー博士は、「ラグジュアリー」を再定義するためには、製品自体ではなく、消費者に提供する価値やポジティブな体験に焦点を当てる必要があると説明し、特に、記憶に残る体験を創り出すことが今後何よりも重要になると話しました。
製品やサービスが期待を超えると、記憶に残る体験と価値が生まれます。これこそがラグジュアリーの本質です。
最終的には、我々は誰しもは表面的で派手なモノよりも、意味がある記憶に残る体験を求めているのだということでしょう。
クオリティ × 記憶に残る体験 = ラグジュアリー
2023年後半から言われ始めた「クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)」は、文字通り「静かな」「控えめな」ラグジュアリーのことを指していて、2024年も引き続きトレンドとなっているそう。一目でハイブランドだと分かるような騒がしいロゴやブランド名は不要で、誰かに見せびらかしたり、自慢することを必要としない“真の富裕層”が好むこの品格ファッションは、世界中のAリストセレブを虜にしているるとのこと。
ラグジュリーは、一般的に、高品質、スピード(普通よりも速い)、利便性(普通よりも簡単)、パーソナライゼーション(自分用にカストマイズ)と言われますが、昨今はこれをさらに突き進めることが必要。製品そのものに焦点を当てるのではなく、消費者(顧客)にもたらす価値に焦点を当てる。
これは、以外と単純なこと、例えば「感謝の気持ちであったり」、共有感、といった体験がラグジュアリーにつながるのかもしれません。
グループに分かれ、ラグジュアリーを新しく言い換えるならば???
というテーマで15分討議しましたが、統一した意見は出ませんでした。
モノがあふれている時代。記憶に残る体験や人間味が求められる時代なのでしょう。