あろは!

無事に日本出張から戻りました。
日本についてはまた別途書きますが、まずはTMT。

ちょっと日本に行っている間に大きく動き始めました。

TMTは30m望遠鏡の略で、世界最大の天体望遠鏡をハワイ島マウナケア(4200m)に建設しようというプロジェクトです。

一旦は建設許可が降りていたものの、結局最高裁まで差し戻されて、数年かかってようやく再度建設許可が降りた次第です。

今年の6月には正式な着工許可が降りたものの、ハワイアン反対派のデモにより実際の工事は疑問視されていました。

今月8日にはイゲ知事が州兵を使っても建設を進める意向を表明。

そして17日からはマウナケア山頂への道路は閉鎖され、反対派ハワイアン33名が逮捕されました。特に暴力的な争いはないようですが、道路に座り込みを続ける反対派を排除したという感じのようです。

今回のTMTはカリフォルニア大学、日本、中国、カナダ、インドが中心となって建設計画を進めてきているものです。莫大な資金が必要とされるプロジェクトなので、各国ともハワイ島の動向には注目しています。

ハワイアンはマウナケアが聖地であることを理由に反対していますが、さらにハワイアンの自治権についても言及していて、なかなか一筋縄ではいかない状況です。

ハワイが米国に乗っ取られたと考えるハワイアンも多く、このあたりが大きく作用しているので、このあたりの心情は分からないでもありません。

本当に反対しているハワイアンが多数派かといえば、そうではないようですが、TMTに賛成とは言えない雰囲気がここにはあります。いつの世も、反対派の方が目立ちますよね。
古代ハワイアンは星を使った素晴らしい航海術を持っていました。ここハワイに天文学の聖地があるのは偶然ではなく、必然であるとも思えます。

今回のTMT建設において、4つの観測所が撤去されることになっています。環境、文化にも配慮している、TMT計画は大切にするべきと思っています。

本当に偶然ですが、私の恩師が日本側のTMTの審議会に関わっており、縁を感じるという状況もあります。日本政府としては、これ以上着工が遅れるようでは、スペインのカナリア諸島に建設の場を移す以外道はないので、早期打開が望まれますが、なかなか難しそうです。
ハワイの子供たち、教育のためにもTMTとうまく共存することは重要だと思いますが、なかなか双方が納得する解決案も出てこない今、どこに拠り所を求めて決断を下すべきなのかが、本当に難しいところです。

また報告します。