あろは。

ワールドシリーズから戻り、すぐにマウイでのレアルムのイベントに参加してきました。

レアルムについては毎年取り上げていますが、トップエージェントの世界規模のグループです。

毎年春にRGCという大きなイベントがあり、200名ほどが集い、また毎週ズームで情報交換をしているのですが、最近は各地でミニイベントが開催されるようになっています。その流れをうけて、今回は初めてハワイ(マウイ)でELEVATEというイベントが開催されました。

今回は200名の大規模なイベントではなく、30数名の小規模のイベントだっため、ほとんどのメンバーは知っており、どちらかというと同窓会的な雰囲気で気楽なネットワークイベントでした。この方が人となりが分かって、日本人の私としては有難いです。

レアルム

NYCからはキャロル。テキサスからはマークとキム。シカゴからはパトリック。オレゴンからはキャスリーン。モンタナからジョイなどなどが参加。

マウイのメンバーが色々とホスト、企画をしてくれて有難かったです。初日はハワイを代表する高級不動産地区のワイレアで、$500万と$900万の物件を視察し、その後ハワイ式カクテルパーティと、メンバーの自宅を開放しての軽いディナー。有難いことです。

その夜は、モリモト(鉄人)にニューヨーク、シカゴ、ハワイのグループで遅めのディナー。料理のクオリティは日本人的にはちょっと??でしたが、プレゼンと雰囲気づくりは上手ですねー。さすが人気店だけあります。

レアルム2日目

2日目は山火事で燃えたラハイナからカアナパリ、カパルアへ。$1950万、$2600万、$570万の家でランチ、デザート、カクテルがそれぞれ振舞われるという粋な計らいでございました。ラハイナの町の山側に立つ犠牲者を弔う十字架が痛々しかったです。

そして最終日はモロキニ島へのクルーズ。天気も回復し、最高。さすが晴れ男。前日のカパルアは雨だったので。

年明けのPGAトーナメントがキャンセルになった、カパルアのゴルフコースは思ったよりも緑でしたが、まだゴルフ場はしまっていました。

レアルムの模様は、今月のニュースレターのビデオでお楽しみください。そろそろ配信します。タイムリーな配信をご希望の方はブログ登録をお願いします。

今回のお題

さて、今回ブログのテーマは「ココナッツ」。ちょっと面白い体験をしました。

2日目の570万ドルの物件でカクテルを振舞ってくれるとのことだったので、まあマイタイ程度かな、と思っていました。

家に入るときに手渡されたのが本当のココナッツウォーターを使ったカクテルでした。

ココナッツというと、どうもデザートで使ういわゆるココナッツフレークや、タイカレーで使うココナッツミルクを思いがちです。なので、今日はヤシの実と呼ぶことにしましょう。

ハワイに約25年も住んでいれば、ヤシの実は見飽きています。最近はココナッツウォーターが流行っていますが、缶の大量生産ものばかり。
不動産の観点から見れば、ヤシの実(ココナッツ)は「リスク要因」。落下事故につながる可能性があるため、家の庭には植えないようアドバイスすることもしばしば。ヤシの実の除去もお金がかかります。

ヤシの実?

ハワイ島に移り住んだばかりの頃、ヒロ近くのファーマーズマーケットで見かけた、イカの刺身のような半透明のスライス。
気になって試してみると――それはヤシの実(ココナッツ)。しかも、自分が知っているものとはまるで別物。
やさしい甘みと、上品で繊細な味わい。

以来、またどこかで出会うだろうと思っていましたが、再びその味に巡り会うことはありませんでした。

そう、今回マウイのココナッツ農家ライアンに出会うまでは。

「生きたココナッツ博士」 ライアン・バーデン

最後の家のテーマはなかなか粋で、テーマがヤシの実。レアルムのみんな米国本土から来たので、いまいちピンと来ていないところもありましたが。。。

マウイ島ハイクでココナッツ農園を営んでいる、ライアン氏による実演は、かなり勉強になりました。
椰子は月の満ち欠けとともに実をつけ、その実は、太陰暦14か月かけて7つの成熟ステージを経て育つのだそうです。

各ステージごとに味も食感もまったく異なり、それぞれに用途があります:

  • ポッパーズ(Poppers)6か月

  • ジェリーミート(Jellymeat)7か月

  • スプーンミート(Spoonmeat)8か月

  • ラバーミート(Rubbermeat)9-10か月

  • シェイカーズ(Shakers)11‐12か月

  • ブラウンココナッツ(Brown Coconuts)13-14か月

  • スプラウターズ(Sprouters)15-18か月

月暦一か月毎に実をつけるなんて、なかなか不思議ですよね。上に行くにつれて若い実になります。今度ヤシの木を見つけたら眺めてみてください。

ココナッツのハワイ語名「クム・ヌイ(Kumu Nui)」は「良き源」という意味であること。
食べ物、水、油、住居、繊維――すべてを与えてくれる植物に、これ以上ふさわしい名前はありませんね。

ライアン夫婦がココナッツの普及活動を始めたのは、これだけ環境に優しい、スーパー植物のことを実はローカルの人たちも知らないため、と話していました。

私自身、本物の生ココナッツミルクを味わったことがないですし、例のイカサシのような若いココナッツと再会するのに20年もかかっている始末。

理由は「扱いにくい」ことと「手に入れにくい」こと。
目の前に木があるのに、その恵みとはかけ離れた生活をしています。反省。

三品のヤシの実料理:新しい世界

今回ライアン先生は私たちに3品のヤシの実料理を振る舞ってくれました

1. ポッパーズ(収穫6か月)


若いココナッツの果汁で作ったカクテルは、まるで天然のスポーツドリンク。ライムとシロップ、ウォッカ、それにハワイアンソルトで味を調えてくれたカクテルは爽やかで、非常に美味でした。
ココナッツウォーターは、人間の血漿と同じ電解質バランスを持ち、軽やかでほのかに甘く、驚くほど爽やか。確かにカクテルには最適かも。時間が経つにつれ、中の水が減り、果肉が固くなっていきます。

2. ジェリーミートを使ったベジタリアン生ガキ


牡蠣の殻に盛られた半透明のヤシの果肉は、見た目も味も新感覚。ヤシの実はスプーンですくいます。
ビーガンで繊細、そしてなぜか海のような風味を感じる不思議な美味しさ。
生ガキにかけたら確実に美味しいソースをかけて、一気にすすると、いくらでもいけます。

3. ココナッツ・ヌードル


厚みのあるスプーンミートの果肉を切って炒めると、まるで日本のうどんのような弾力に変化。
もちもちで香ばしく、言われなければココナッツとは思えない味わい。ヤシの実は奥が深い。

ヤシの実(ココナッツ)って、こんな食べ方ができるのです! 
感動。

3品の様子は、下のショート動画でどうぞ。

できることなら、ぜひ味わって、体験して欲しい。これからマウイに行く方は是非ライアンのファームに行ってみましょう!!!

ハワイ島

残念ながら、ハワイ島にはライアンのようなココナッツ農園はまだありません。
ファーマーズマーケットで見かけるココナッツは多くが観光客用で、食材としての活用はほぼゼロに近いです。
フレッシュなココナッツミルクや果汁、料理用の果肉を扱う農園ができたら、非常にうれしいのですが!

 www.coconutinformation.com/about

ヤシの実。これは単なる食の話を超えています。
土地、伝統、自然の恵みの再確認。無人島に流れ着いてもこれで大丈夫!

これからはクライアントに「椰子の木を植えるよう」、すすめるかも。