ここ数ヶ月、イランを含む地政治学的な影響もあり、市場について色々な見方が飛び交っています。最近はグーグルやAIが個人の嗜好に合った記事を表示しますので、見方が偏らないように、特に注意が必要だと感じます。

ここハワイ島の不動産エージェントと話していても、非常にスローだというエージェントがいれば、むしろ市場が正常化して好調、ととらえているエージェントに2極化している印象です。
経済がK字になっているように、全ての人が調子が良かった時代はひとまず一段落かもしれません。

そんな中、私とエミール君(KEチームと言います)は今年は好調で、本日も成約一つに、オーシャンフロントリスティングを獲得。忙しいのは大変ですが、市場は悪くないと感じています。ただし、なんでもかんでも請け負う時代は終わっていて、やはりチームを組める売主様、買主様と動いていくのが成功の秘訣だと感じます。

さて、今月のお題。
コナの不動産は減速なのか、リセットなのか?

販売期間の長期化、価格調整の増加、在庫の増加が顕著になっていますから、市場は減速しています。ただし、我々の現場感覚では、ネガティブではなく、むしろバランスが取れてきている状態との感覚です。

過熱状態だった市場の正常化(リキャリブレーション)と言えるのではないでしょうか。

■ 価格は下がっているのか?

価格は下がっているように見えますが、実際には昨年暮れよりも少し高い水準です。今年売った物件も昨年の価格よりは高く売れています。

全米でみると、市場はフラット。コナでも、市場が崩れているのではなく、横ばい=正常化 ということです。

ただし大きく変わった点は、黙っていても価格が勝手につり上がっていった時代は終わりました。

今の市場では、ロケーション、状態、プレゼンテーションなど、総合的に価格をサポートしていることが必要です。なんでもすぐに、高く売れる市場ではなくなっていますが、これは悪いことではないと思います。

■ 選択肢が増えるのはよいこと?

現在の在庫は以下の通り。通常4~6か月程度の月換算在庫がニュートラルな(均衡)市場と言われています。コナの場合は買い手市場寄りに移行しているということです。

 

  • 戸建て:約6.3ヶ月分の在庫(前年比 +57%)
  • コンド:約6.8ヶ月分の在庫

これに相まって、現在は価格調整(値下げ)の動きが目立っています。

  • 約45%の物件が値下げ
  • コンドは売り物件の約43。取引済み物件の50%が値下げを経験

とはいえ、多くの売主が、これまでの最高価格にさらに10%上乗せしてつけるような市場でしたから、値下げイコール、「損失」ではまったくありません。

取引事例が少ないので、値下げは適正価格を見つけるプロセス(プライスディスカバリー)とも言えるかもしれません。

■ 買い手の動き

今月戸建ての成約物件(Pending)は増加しました。以前のような、スピード重視の観点から、「本当に価値があるのか?」、買い手が比較、検討ができる市場になっているのはよいことです。

ハワイは別荘需要が中心であり、そもそも急いで買うものではありません。

■ 2026年の最大テーマ

2026年のここまでを見ている限り、とりあえず高く値段をつけて待つ戦略はNGです。市場が伸びていないので、待っても売れません。高くつけるのであれば、それに見合った戦略が必要となります。

売れなければ下げる、という戦略は、ロスがかなり多いと言わざるを得ないでしょう。

より詳しい市場動向については、今月の市場データブックをご覧ください。日本語です。