2026年2月 コナ不動産アップデートなぜ「中間価格」だけでは市場を読み解けないのか?
あろは!
コナで不動産を扱って23年。
毎月お届けしているマーケットアップデート。今回は特に「年初の数字の読み解き方」に注目してみます。今月のコナ市場は、一見すると価格が大きく上下しているように見えますが、その実態は…?
今月のポイント
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一戸建て中間価格は $1.41M(前年同月比 +9.6%)。でもこれは「高級物件の比率が高かった」ため。
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コンドの中間価格は $570K(前年比 -14.3%)。実際は「エントリーレベルの取引が多かった」ため。
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取引件数・在庫・成約状況から見ると、市場はニュートラル(中立)ゾーン。
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春に向けて、コンドミニアム市場の反発や一戸建ての価格調整が期待されます。
一戸建て市場:市場は大きく伸びたのか

1月を終えた時点でのコナの戸建ての中間価格は $1.41M と過去最高記録を更新しました。
前年比で約10%、前月比で13%の上昇。しかしコナのような小さな市場では、最初の月の取引数がかなり限られます。実際1月に登記された取引は25件のみ。統計学を知らなくても、この件数では有意な結果を導き出すのは難しいのです。
1月は、5件がラグジュアリー物件(高額~超高額(54億円))で、この構成比率が価格を大きく引き上げることに寄与したといわざるを得ません。
もしそれらを除けば、実際の価格帯は $120万台後半。
5.9ヶ月は「ニュートラル」な市場(通常は4~6ヶ月)。つまり、売り手にも買い手にも傾いていない市場状態です。

一戸建て価格の今後は?
現在の成約中の48戸を元に、約2.8%の2025年の平均割引率を加味すると…
▶ 予測中間価格:約$135万
つまり、今成約している物件が登記される3月頃には価格が $135万程度に落ち着く可能性が高いということです。
コンド市場:価格下落の正体
コンドミニアムの中間価格は、前年同月比で 大きく下落しました。マイナス14.3%で $570Kです。ただし、これは市場の需要が極端に落ちたわけではないと思われます。
年初は、$40万〜$50万台の取引が多く、高額帯の売買が少なかったため、大きく下落したように見えます。

コンドの価格回復予測
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現在の成約物件数:39戸
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過去の中央値調整値:+2.3%
▶ 予測中間価格:約$63万(約12%の回復見込み)
つまり、1月の落ち込みは一時的であり、春にかけて価格は回復基調が予想されます。

数字の裏にあるストーリー
ハワイ島のような小さな市場では、年初の「統計に振り回されないこと」が重要です。
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一戸建ての価格上昇 → 高級取引の偏り。現在の成約物件を見る限り、これは続かないと思われます。ただし、今年は300万ドル以上の物件が動いています。
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コンドの価格下落 → 実はエントリーレベル物件の取引の偏り。現在の成約物件を見ると、中間価格は上昇するでしょう。
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成約中・在庫・需給の指標は安定
今の市場は過熱でも冷え込みでもない、「落ち着いた均衡市場」 といえるでしょう。
今後の展望(2026年春)
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一戸建て:$125万〜$130万で落ち着く可能性
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コンドミニアム:$60万台前半での安定を予想
そうなると、ほぼ昨年末の値段に戻るということになります。市場は間違いなく落ちてはいないでしょう。
リゾート市場
リゾート市場はハワイの避寒、および観光シーズンに合わせて、成約物件が増えています。特にマウナラニは成約物件と売り物件の比率も悪くなく、需要と供給のバランスが整ってきています。ワイコロアはまだ需要が弱め。

プライベートリゾートは相変わらず供給が少なく、私の担当物件2件(フアラライ、クキオ)はほぼ市場に出すことなく、成約しました。
クキオの売り物件は、3400万ドルの戸建てが1戸のみ、フアラライでは2500万ドル一戸のみ。
3月〜4月は取引が増える時期です。もしご売却やご購入をお考えの方は、今が好機です。
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