〜決済、送金、支払い期限、そして注意すべきポイント〜
最近は、送金詐欺などのトラブルが増えており、不動産取引におけるお金の動きも年々厳格になってきています。
今日は、ハワイの不動産取引における「決済・送金・支払い」の流れと注意点について少し書いておこうと思います。
■ 手付金の支払いタイミング
まず最初に支払う「手付金」は、成約から3営業日以内にエスクロー口座に着金する必要があります。
海外から送金する場合は、到着までに時間がかかることがありますが、その場合は送金実行書(領収書)をエスクローに提出すれば問題ありません。
エスクロー側が確認できれば、手続きはスムーズに進みます。
■ 送金指示書と送金詐欺対策
成約後、エスクロー会社から「送金指示書(Wire Instruction)」が発行されます。
これは信託口座の情報ですが、近年は送金詐欺防止のため非常に慎重な取り扱いとなっています。
エスクローはこの情報を買主本人にしか通知せず、不動産業者を含む第三者には一切共有されません。
以前はエージェントにも送られていた時代がありましたが、現在はそのような共有は行われません。
安心して取引ができるよう、こうした厳格なルールが設けられています。
また、最近では、マネーロンダリング防止の観点から、送金元の確認や資金の出所の証明を求められることもあります。
「お金を送ればいい」という時代ではなくなり、法的な透明性と安全性がより重視されています。
■ 中間金について
通常、調査期間が完了したあとに「中間金」の支払いが発生します。
ただし、海外送金が必要な取引やエスクロー期間が短いケースでは、最初の手付金を多めにして中間金を省略する形を取ることもあります。
手続きがシンプルになり、全体の流れもスムーズになります。
■ 最終支払い(購入代金)の期限
ハワイの不動産取引では、購入代金の支払い期限はクロージング(登記日・所有権移転日)の48時間前と定められています。
ハワイ州の「グッドファンド法(Good Funds Law)」により、登記の48時間前までに資金がエスクローに着金していることが、登記を実行するための条件となっています。
たとえば:
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水曜〜金曜にクロージングの場合 → その2営業日前までに着金
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月曜にクロージングの場合 → 前週木曜の朝までに着金
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火曜にクロージングの場合 → 前週金曜の朝までに着金
このタイミングを誤ると登記が遅れる、または取引が流れる可能性があるため、海外送金の方は特に余裕を持って準備されることをおすすめします。
■ 売主への入金タイミング
売主側に代金が入金されるのは、クロージング当日(登記日)の午前中です。
登記が朝8時頃に行われ、その後にエスクローから指定口座への振込が実行されます。
送金先は、
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日本の銀行口座への送金
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またはアメリカ国内の銀行への振込
いずれも選択可能です。
なお、法人での売却の場合は法人口座への送金が必須となります。
■ まとめ 〜安心して取引を進めるために〜
ハワイの不動産取引においては、資金の送金・受領の管理がとても重要です。
安全のためのルールは年々厳しくなっていますが、それは買主・売主双方を守るための仕組みです。
海外送金や決済のスケジュールなど、不安な点があればご相談ください。お金のやり取りは、不動産取引の中でももっとも神経を使う部分です。
だからこそ、信頼できるエスクロー会社と経験豊富なエージェントに任せることが安心への第一歩です。2025
