コナ戸建市場の最新動向
カイルア・コナの戸建て市場は、全米的な「在庫不足と価格の調整」というトレンドを反映しています。中間価格は前年比3.4%減の$1,255,000、成約件数は17.6%減と、やや減速傾向が続いています。
ただし、成約物件数は2025年で最高を記録しており、需要が安定していることがうかがえます。在庫数は過去5か月で最も少ない水準にあり、優良物件の競争は依然として激しい状態が続いています。成約までの日数は平均27日で前年比29%増ですが、取引単価は$731(平方フィート)で横ばいを維持しており、価格の底堅さが感じられます。
売り物件数、成約物件数と月換算在庫は以下のように推移しており、今月は月換算在庫は前月より減少し4.7か月となりました。一般的に6か月がニュートラルな市場と言われています。
コナ・コンドミニアム市場の動向
コンドミニアム市場における価格調整は、戸建て住宅市場よりも顕著です。中間価格は前年比6.6%減の$628,000と、2020年以来最大の下落幅となりました。成約件数は約10%減、1平方フィートあたりの価格も9.8%減の$663です。
一方で、安定の兆しも見られます。成約物件数は2か月連続で増加し、在庫数も2024年12月の水準まで戻っています(2025年3月にピークを記録後)。ただし、成約までにかかる日数は53日に伸びており(前年比157%増)しており、バイヤーの慎重姿勢がうかがえます。
月換算在庫は6.1か月と前月よりも若干上がりました。
カイルア・コナ全体の住宅市場
コナの戸建・コンドミニアム市場はともに、以下の全米的傾向と一致しています:
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価格の軟化:戸建 -3.4%、コンド -6.6%
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取引の減速:戸建 -17.6%、コンド -9.5%
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2025年になってから供給は大きく増えておらず、大きな価格の下落を抑制
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需要は安定しており、成約物件は増加傾向
全米では在庫が前年比23%増となっていますが、新規の売り出し件数が減っている他、市場から降ろす物件も増加しており、供給は均衡から下落状態。コナも同様で、売り手の慎重姿勢が続いています。
住宅ローン金利と今後の見通し
30年固定金利は現在6.57%と、過去1年で最も低い水準です。9月17日のFRBの利下げ期待を受けて、金利は下落基調です。
仮に金利が6.0%に近づけば、住宅購入意欲が改善し、需要がさらに刺激される可能性があります。ただし、0.25%の利下げはすでに市場に織り込まれている可能性があり、即効性は限定的かもしれません。
ハワイ島リゾート
コナの不動産同様、リゾートコンドミニアムの売り物件がかなり減少しています。その一方で成約物件が増えていますので、供給が減って需要が増える形です。
プライベートリゾート(フアラライ、クキオ、コハナイキ)ですが、フアラライはヴィラが完売状態。上の表ではフアラライに戸建てが1戸売りありますが、成約になっていますので、今はフアラライには売り物件はありません。1戸ヴィラの売りがでそうですので、ご興味があればお知らせください。($6M弱)。コハナイキは新築の独立型ヴィラ、ハレ・アラニの新築(山側)が520万ドル程度でクローズし始めました。コハナイキはこれからまた新築物件が市場でてきそうです。
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