あろは!

この度ハワイ郡が6万5千ドルをかけて、ハワイ島の食物自給率に関するレポートを発表しました。
レポートを読んでみたいかたはこちらから。勿論英語ですが。
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今回の調査によれば、ハワイ島はハワイ他島に比較してかなり多く農作物を生産しているとのこと。
ハワイ島の人口はおよそ18万といわれていますが、旅行者などをいれた実人口は21万人、毎日63万食の食事が必要なんだそうです!!
ハワイ島内で消費される食物の自給率は以下のような感じです。

  • ミルク:95%
  • 魚類:51%
  • 野菜:32%
  • 牛肉:17%
  • フルーツ:32%

これはファーマーズマーケットのみで商売をしている小規模な生産者や、自分の庭で栽培しているフルーツや野菜などは含まれていないうえ、さらに野菜やフルーツ、マカデミアナッツ、牛肉、魚、ミルクはハワイ他島に輸出されているので、ハワイ島の実際の自給率はかなり高そうです。少ないのはチーズなどの乳加工品、穀物(0%)、鳥肉となっています。

ミルクは、コハラに2つミルク農場があり、ハワイ州の全消費量の14%、ハワイ島の消費量の95%を生産しているそうです。ミルクはヒロのMEDOW GOLDで加工されているそうですが、ローカルミルクであるかどうかは、MEDOW GOLDの箱の外側に記載されている生産ロット番号をみるとわかるそうです。番号は1506だそうですよ。

ハワイ島で年間消費する牛の数は2万9千頭。ハワイ島だけで2009年に43000頭をまかなっている(ハワイ全体の75%)ので、ハワイ島の牛肉消費をまかなうのは問題ないはずです。パーカー・ランチはさすが。ただし、屠殺場がないため、ほとんどの牛は米国本土に送られてしまうとのこと。今回このレポートを受けて、ハワイ郡はハマクアに屠殺場を建設することを検討しているそうです。

野菜の自給率は34%となっていますが、実際は他島などに輸出されているので、60%程度はまかなえるようです。白菜は87%、キャベツは80%が島内ものだそうです。周りの友人もトマトやレタス、かぼちゃなのどは自分で栽培している人が多くいるので、野菜の自給率は本当はかなり高いでしょう。

フルーツの島内自給率は32%となっていますが、レポートでもこの数字はかなり低めだと書いています。周りを見渡せばバナナ、パイナップル、スターフルーツ、マンゴーなどなどが自然になっていますから、ローカルのフルーツ自給率はかなり高いはずです。ただし、リンゴ、ブドウ、ナシなどはハワイでは生産できないので、そういったフルーツは輸入に頼らざるを得ません。

今回驚いたのは、ハワイ州内で売られているバナナとアボカドの半分は輸入物であるとのこと。レモンとオレンジに関しては95%が輸入ものだそうです。驚き!
確かにマンゴーなども旬の季節でも輸入ものが売っていますから、気をつけましょうね。ハワイ島ではローカルのものが多いので間違えることはすくないと思いますが、セイフウェーなどの全米チェーンのスーパーでは注意が必要です。KTAが一番ローカル物が多い印象です。

うちもトマト、にら、レタス、パイナップル、ねぎなどを育てています。
海に囲まれた島だからこそ、なるべく自分たちで食べるものは自給自足することが重要ですよね。ハワイ島はまだしも、オアフの食物自給率はかなり低そうです。何かあったときはちょっと怖いですよね。
ハワイ島なら、助け合いの精神があれば、しばらくはなんとかなりそうです。
これからますます BUY LOCAL運動が盛んになることでしょう。