今週のローカルニュース
2016年9月27日:日焼け止めを巡る議論
ここ数年ハワイではさんご礁のブリーチングが問題となっている(白化)。海水温の上昇が原因といわれていたが、最近は、日焼け止めクリームに入っている成分がサンゴの産卵を阻害することが明らかになってきたという。日焼け止めに含まれているオキシベンジンは、 サンゴのDNAを損傷し、ホルモン分泌を阻害するという。そしてアイアンマン世界大会がコナで開かれる時期はちょうどサンゴの産卵の時期にあたることから、アイアンマン事務局も選手にオキシベンジンが含まれている日焼け止めの使用を控えるように呼びかけている。10月8日の大会にはおよそ1200名の選手が参加する見込み。現在オキシベンジンを含む日焼け止めは3500種類以上の製品があるという。
9月30日:連邦海洋調査
米国政府による海洋生物の多様性に関する調査がコナの沖で行われていたが、その結果、ハワイ、特にコナ沖は世界でも稀な多様な海洋生物が生息していることが明らかになった。太平洋の真ん中にあるハワイが何故海洋生物の「ホットスポット」になりえるのか、科学者にもわからないという。コナの沖450-600mの水深で採取した海水には稀な魚やプランクトンが豊富に確認されているという。
9月30日:ゲンキ寿司に対する集団訴訟
A型肝炎の感染元と見られている、ゲンキ寿司に対して集団訴訟が起こされた。これはゲンキ寿司で感染したA型肝炎保持者が他のレストランで働き、その結果感染した場合も集団訴訟に加われる。現在51のレストランがこの集団訴訟の枠内に入っている。ハワイ島ではレストラン・シオノの従業員が一人感染していた。ハワイ州保健局の調べでは感染者は282名。ほとんどがオアフ島住民で、他島はの患者数は合計10人。感染源はゲンキ寿司が輸入していたホタテであったことが明らかになっている。またハワイアン航空の従業員にも感染者がいたことから、ハワイアン航空の特定の便の利用者も集団訴訟に加入できる。
10月1日:8月のハワイへの観光客数が過去最高
8月の月間観光客数が78万人を超え、過去最高となった。日本とカナダからの観光客数は減ったしたものの、米国本土やその他の外国からの観光客数は増加したという。また前年度と比較して、旅行客の一人当たり消費額も5%程度増えているという。