
あろは!
先日のブログで卒業式とレイについて書きました。
ローカルがなぜレイをこれほど大切にするのか、少し理解できた気がします。
レイは単なる飾りではありません。
アロハ、感謝、お祝い、そして人とのつながり――そんな想いを形にしたものなのです。

そして同時に、ハワイを訪れる方々、さらには自分のように長くハワイ住んでいる者でも、意外と知らない「レイのマナー」や意味があることにも改めて気づかされました。
例えば、皆さんはご存知でしょうか?
- 妊婦さんには「輪になったレイ」を贈らないことがある
- レイを受け取ってすぐ外すのは失礼に感じられる場合がある
- レイは女性だけのものではない
- 地面に置くことを避ける家庭も多い
- お葬式では「輪になっていない(オープン)」レイが使われることがある
実は自分自身、ハワイ島に25年以上住んでいても、まだまだ学ぶことばかりです。
ハワイのレイ文化の歴史
レイ文化の起源は、何世紀も前にハワイへ渡ってきたポリネシアの航海者たちにさかのぼります。彼らは植物、貝殻、羽根、種などで作った装飾を身につける文化を持ち込んだと言われています。

古代ハワイでは、レイは単なる装飾品ではありませんでした。
- 身分
- 精神性
- 人との関係
- 「マナ」と呼ばれる霊的エネルギー
などを象徴する存在でもあったのです。
王族(アリイ)は希少な羽根のレイを身につけ、一般の人々は葉や花、木の実など自然の素材を使ってレイを作りました。
そして現代でも、レイはハワイにおける「アロハ スピリット」の象徴として受け継がれています。
レイは「ただの花輪」ではない
観光でハワイを訪れると、ホテルなどでレイを受け取ることがありますよね。
確かに綺麗。
でも、それ以上の意味があるのです。
レイは伝統的に、愛情、感謝、尊敬、祝福、別れ、などを表現するもの。
だからこそ、卒業式や結婚式、誕生日や葬儀など、大切な人生の節目で贈られます。
先日のブログの通り、卒業シーズンのハワイは圧巻です。
キャンディ・レイ、リボンレイ、お金のレイまで登場し、最後には首が見えなくなるほど(笑)。
正直、卒業式なのかサバイバルなのかわからなくなる瞬間もあります。

レイ作りは「愛情の時間」
今年、娘の卒業用にたくさんのレイを作って感じたのは、良いレイほど、とにかく手間がかかるということ。
花を選び、洗い、冷やし、下準備をして、一本ずつ丁寧に通していく。
つまり、レイには「想い」が込められているのです。
そして花は必ず枯れます。
だからこそ価値がある。
その瞬間、その人を思い、その瞬間のためだけに存在する。
それがレイの美しさなのだと思います。

レイにも色々ある
「ハワイのレイ」と一言で言っても、実は種類は無数です。
素材も様々。
- 花
- 葉
- 種
- 貝殻
- 羽根
- 木の実
- リボン
- キャンディ
- お金(笑)
など。
代表的な花には、
- プルメリア
- オーキッド
- ピカケ
- チューバローズ
- クラウンフラワー
- プアケニケニ
などがあります。
特にマイレ・レイは、結婚式や卒業式など格式ある場で用いられる特別な存在。
一方、ククイナッツのレイは落ち着いた男性的な魅力があります。今回はクラウンフラワーを多く使いました。勿論レイに適した花はありますが、基本どんな花でもレイはできるようです。
ちなみに男性も普通にレイを身につけます。
「女性だけの文化」と思っている方もいますが、ハワイでは全くそんなことはありません。
意外と知らないレイのマナー
レイは肩に自然にかける
レイはネックレスのように首に下げるものではなく、肩に自然に乗せるのが伝統的なスタイル。
その方が花も傷みにくく、美しく見えます。

受け取ったら、すぐ外さない
もちろん絶対ルールではありません。
ただ、レイを贈る行為は、ハワイではとても感情的な意味を持つため、目の前ですぐ外してしまうと、少し寂しく感じる方もいます。
少しの間でも身につけておくのが、アロハの気持ちへの敬意とも言えるでしょう。
地面に置かない
多くのローカル家庭では、レイを地面に置くことを避けます。
レイは愛情や敬意の象徴だからです。
もちろん現代では厳格ではありませんが、「大切に扱う」という精神は今も残っています。
妊婦さんには「開いたレイ」
これは興味深い伝統です。
妊婦さんには、輪になったレイではなく、両端が開いたオープンレイを贈ることがあります。
「閉じた輪」ではなく、「安全な通り道」を意味するという考え方です。
また、お葬式でも開いたレイが使われることがあります。
レイ文化が教えてくれるもの
この25年間ハワイ島で暮らしてきて、強く感じるのは、レイ文化には「ハワイらしさ」が凝縮されているということです。
プレゼント文化とはちょっと異なります。
豪華さでもなく、完璧さでもない。
「誰かを想う時間」そのもの。
それこそが、レイの本当の意味なのかもしれません。
