コナの秋の風物詩といえば、コナコーヒー・フェスティバル。2026年も11月6日から15日まで開催されます。

コナコーヒーフェスティバル HP

単なるコーヒーのイベントではありません。世界的に知られるコナコーヒーの歴史と文化、そして、この土地を築いてきた人々を祝う、55年続いているコナを代表する伝統行事です。

ブログで毎年やっているので、知っている方も多いのですが、25年前の移住当時に、自分の原点ともいえる貴重な経験をさせてもらったイベントでもあります。

今年も11月に開催されますので、コナにいらっしゃる方は足を運んでみる価値ありです。

1970年から続く、ハワイ州で最も歴史ある食の祭典

1970年に始まったこのフェスティバルは、ハワイ州で最も歴史のあるフードフェスティバルです。

コナコーヒーの歴史は、1800年代初頭にサミュエル・ラグルズがコーヒーの苗木をハワイに持ち込んだことが始まりとされています。

その後、コナ特有の火山性土壌と恵まれた気候を背景に、コーヒー栽培が発展していきました。そして、その発展に大きく貢献したのが、日本から移住してきた日系移民だった訳です。8割が日系ファームだったと言われていますので、我々の先輩方が作り上げた文化と言えます。

厳しい農作業を重ね、品質を追求し続けた日系人の先輩方の努力によって、コナコーヒーは世界でも有数の高級コーヒーとして知られるようになりました。

コナコーヒーとの意外な出会い

コナに移住して右も左もわからない頃、最初に引き受けた仕事のひとつが、このコナコーヒーフェスティバルでの通訳でした。

UCCさんが主催していた、日本から訪れたコーヒーの専門家を対象にした、3日間の集中ワークショップの通訳でした。プロの通訳として仕事をしていましたが、コーヒーについてはまったくの素人。むしろ、紅茶派で、コナに来るまではコーヒーは飲まなかったという。。。

これは大変だ、ということで猛勉強。私のゴルフの師匠でもあり、コーヒー農園を持っていたM師匠に色々と教えていただいたのは、懐かしい記憶です。

当時はコナは直行便もあり、日本人観光客も多く、イベントは盛況でした。現アウトリガーの会議室が日本からのコーヒー関係者で一杯でしたから。

コーヒーの歴史や文化から始まり、栽培、収穫、精製、焙煎、カッピング(味や香りの評価)、さらにはラベリングやマーケティングまで。とにかくコーヒーについて、ありとあらゆることを通訳したことを覚えています。

幸いワークショップは無事に終了。

仕事を終えた頃には、自分でも驚くほどコーヒーに詳しくなっていました。グリーンウェル農園のトム・グリーンウェルと一緒にツアーしたのも鮮明に覚えています。

今振り返ると、コナの歴史や文化を知るには、これ以上ない素晴らしい経験でした。しかも、お給料までいただけたのですから、一石二鳥!

ちなみに、このワークショップを担当された方は、今でも日本のコーヒー業界で活躍されている著名な専門家で、JOSE 川島さん(川島 良彰)です。

「コナにもこんなにしっかりと日本語ができる人がいるんだね」と最後にお褒めいただいたのも、移住最初の年の、ほろ温かい思い出です。そして、今ではコナコナコーヒーをしっかりと飲むようになりました。

コーヒーだけではない、コナの文化を体験するお祭り

11月のハワイ島は閑散期。夏休みが終わり、アイアンマンが終わり、クリスマス以降のピークシーズンの前にちょっと一息つく感じなのです。こうしたイベントをやるにはもってこい。

コーヒーフェスティバルは一日の行事ではなく、9日間かけて開催されます。地元の人々はもちろん、観光客も交じり、さまざまなイベントが開催されます。

コーヒーの試飲会、農園ツアー、映画上映、収穫体験、アート展示、パレード、そして、その年の最高のコナコーヒーを決める「コナコーヒー・カッピングコンテスト」などなど。

見どころは盛りだくさんです。

しかし、このフェスティバルの本当の魅力は、コーヒーだけではありません。日系移民、フィリピン系移民、そしてハワイの人々が、それぞれの文化を持ち寄りながら築いてきたコナの歴史を祝うイベントでもあります。

焙煎の実演からパレード、音楽のパフォーマンスまで、どのイベントにもコナらしいアロハの精神が息づいています。

私のお気に入りはホルアロアのコーヒー・ストロール

毎年欠かさず参加するイベントのひとつが、ホルアロア・アート&コーヒー・ストロールです。

コナの山側にある日系移民の街。そしてコナコーヒーの聖地、ホルアロアを散策しながら、地元農園の新豆を試飲できるイベントです。

これが実に楽しい。

毎年20種類以上の新豆を飲み比べるのですが、それぞれ香りも味も違い、コナコーヒーの奥深さを実感できます。

ただし、ひとつ問題が。

20杯以上も試飲していると、最後のほうにはカフェインのせいで手が震えてくるのです(笑)。それでも毎年行ってしまう、お気に入りのイベントです。

2026年の参加農園はこちら。

コーヒーストロールは過去のブログでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

試飲用カップ持参!

大福寺太鼓もフェスティバルを盛り上げます

その他、コーヒーのカッピングコンテストやパレード、レイ・コンテストなども、毎年楽しみにしているイベントです。

そして、我がダイフクジ太鼓グループもパレードに参加し、フェスティバルのあちこちで演奏します。子供たちだけですが、パレード、開会式、そしてフィナーレを飾る賑やかな「ホオラウレア(ハワイ式のお祝いの集い)」など、さまざまな場所でダイフクジの太鼓の音が響き渡ります。ちなみにコーヒーフェスティバルのHPに載っているはうちの次女です。

コナの文化に日本の伝統が深く根付いていることを、改めて感じる瞬間でもあります。

ぜひ参加してみてください!

今年もたくさんのイベントが予定されていますので、コナにお住まいの方も、ちょうどハワイ島に滞在される方も、ぜひ参加していただきたいと思います。

昨年は、歴史的なコーヒー農園「ウチダ・リビング・ヒストリー・ファーム」のツアーに参加しました。友人のエツコさんのおかげもあり、本当に思い出深い体験になりました。コーヒーフェスティバルは、双方通行の体験型イベントがほとんどですから、いいですね。

イベントのバッジを購入すると無料もしくは割引でイベントに参加できます。このバッジも毎年変わるので、楽しみの一つです。

今年のイベントバッジはこれ!

 

コナコーヒーがつないできた人々と文化

コナコーヒー・フェスティバルは、単なる地域のお祭りではありません。コナの歴史、文化、そしてコミュニティを祝う大切な伝統行事です。

コーヒーというひとつの農作物を通して、さまざまな文化や人々がつながり、今のコナがあります。私自身、25年前にこのフェスティバルを通してコナの文化に触れたことが、今のハワイ島での生活につながっています。

毎年この時期になると、移住したばかりの頃を懐かしく思い出すと同時に、人と人をつなぐアロハの精神の素晴らしさを改めて感じます。

今年のフェスティバルも楽しみです。

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