NYから戻ってももうすぐ1か月。何だか嘘のようです。と言いながら、来月またNYに別件のお仕事で行くかもしれません。楽しみです。
前回の物件については、交渉もほぼ終わり、今のところ30億円ほど成約です。
さて、なんでNYなのか。
30年間でこれだけ良い方向に変わった街はないと思います。
安全になり、マンハッタン全体が変わりました。どこに行っても人が溢れ、夜は女性が一人で歩き、地下鉄も落書きなし。安全性という点では東京と変わらないという印象です。
それが、マンハッタンだけでなく、クイーンズもブルックリンもブロンクスもみんなそうだというのですから、驚きの連続でした。タイムズスクエアも綺麗でしが、ちょっと拍子抜けした部分もあります。1980年代のあの危うさは、NYならでした。
そして、不動産は・・・・「素晴らしい」の一言につきます。
勿論高級物件ばかり見ているわけですから、素晴らしいのは当たり前ですよね。
今回は3つの観点から物件を見てきました。
まずは、減価償却
日本では木造は22年、RCは45年以上たつと、それぞれ、4年と9年で償却できます。ほぼすべての物件は75%から90%近い建物比率でした。米国は購入時から27.5年(住宅)ですので、減価償却による面白味がないのです。
築100年の改装済みのコンドミニアムが5億円として、建物比率8割で、4億円を9年償却です。賃料は月1万7千ドル。税引き後3%程度回ります。
例えば212 フィフス・アベニュー
そう。あのフィフス・アベニューです。
これは1912年完成ですから築100年以上です!
でも中は新築にしか見えません。それくらいうまく改装をしています。
外観の渋さは、本当にうっとりとします。
若者にはちょっとわからない渋さかもしれませんが、こういう風に年を取りたいものです。
212フィフス・アベニューの歴史はこちら。
若いころは思いませんでしたが、NYの古い建築は本当に見ていて素晴らしい。どうしたらあのようなものができるのか不思議です。
石職人が作っているところを想像すると飽きませんね。ちなみにお値段は490万ドルから1800万ドル。
今回は、フィフスアベニューではなく、トライベッカの物件に決めました。このあたりは倉庫などがあった地域ですが、今では高級コンドミニアムに生まれ変わっています。
木造の古いビルもあり、これは4年で償却できますが、やはり木造は木造。
色々と手間と維持費がかかります。金額は色々とありますが、今回は償却額が大きき過ぎるのと、管理リスクが高いのパスとなりました。
続く。