今週のローカルニュース:2017年4月23日~29日

2017年4月23日:ハワイ郡のバス・システム
ハワイ島の公共バス「ヘレ・オン」のシステムが機能しておらず、批判の的になっている。まず全55台中25台が現在故障中。ハワイ郡はツアー会社のバスをレンタルしてその場をしのごうとしているが、大型客船がコナにつく水曜日はバスが手配できず、コナの辺りは公共バスが走らない事態に陥っている。ホノルルの中古バスを急遽5台ほどまわしてもらう手はずは整えているようだが、これだけでは事態は解決しそうにない。そもそもこの公共バスはローカルが使えるよう運行しておらず、税金を投入して観光客が利用しているのが現状だと、批判されている。ハワイ郡は現在50万ドルかけてコンサルタントに公共バスシステムの見直しを依頼しており、秋にはその結果がでるという。ハワイ郡のバスの予算は1380万ドル。しかし運賃収入はたった96万ドルだ。収入を増やすにも、走らせるバスがなければどうにもならず、ハワイ郡は頭を痛めている。

4月23日:前ハワイ知事がホノルル鉄道計画の補助金を撤回するようトランプに呼びかけ
前ハワイ州知事のカヤタノ氏は、ワシントンポスト紙に広告を出し、トランプ大統領にホノルルの鉄道補助金8億ドルを差し止めるように呼びかけた。36キロの鉄道計画は2014年の50億ドルの見積もりから100億ドルに膨らんだ。現段階ではおよそ30億ドルの不足がでると見られており、ハワイGE税の増税などが見込まれるという。ホノルルのコールドウェル市長は鉄道計画推進派。

4月24日:ハワイ島に新たな害虫
牧草地の草を枯らしてしまうSPITTLEBUG(アワフキムシ)がコナで発見された。草原の草の根の汁を吸って枯らせてしまう。コナの放牧地ではすでに2000エーカーが確認されている。ワイメアやコハラに広がると深刻な事態になる。被害のあった牧草地の草を短く刈り込むことが唯一の撃退策だという。

4月24日:メリー・モナーク結果
第54回メリーモナークが終り、総合優勝は1168点を獲得したオアフのハラウ(ロペス)。2位、3位もオアフ。今年はハワイ島の有力ハラウが出場していなかったこともあり、ハワイ島のハラウは入賞できず。

4月25日:ハレ・オンバスの責任者が辞任
公共交通課の課長がハレオンバスの責任者を辞任し、後任はもと米国海軍のコンサルタントが任命された。

4月25日:メリーモナークの経済効果
大手バケーションレンタルサイトのエアBnBによれば、今年のメリーモナークの経済効果はおよそ520万ドルだという。これは昨年のおよそ44%増。これ以外に消費支出という点ではさらに140万ドル以上の経済効果があったと見られている。

4月26日:ハワイ州職員の賃上げ
今後2年間にわたり、ハワイ州職員の賃金が4.25%引き上げられ、医療保険の内容も改善する。ハワイの教師の賃金も今後4年間で13.6%引き上げられる。

4月26日:観光客の支出額がアップ
ハワイ観光局の調べによると、昨年同時期と比較して、支出額が大きくアップしたという。今年は3月時点で観光客数が80万人を突破し、昨年よりも2%増。ハワイアン航空がコナ・羽田直行便を就航させたことも大きな要因と考えられている。特に日本人観光客の支出額が20%以上伸びたという。日本人観光客数は前年比で9%の伸び。

4月27日:国立公園でラピッド・オヒア・デス病確認
キラウエアのチェーン・オブ・クレーターロードで、ラピッドオヒア・デスが確認された。これはハワイ固有の樹木、オヒアレフアの木を突然枯らせてしまう病気。菌の一種によって引き起こされる。2010年にプナ地区で始めて確認されたから、およそ5万エーカーの被害が確認されている。現在ハワイ島では、オヒアの木がある森林に入った後は靴をアルコールで消毒しなければいけないことになっている。今回の病気が人間によってもたらされたのかどうかは定かでないという。

4月28日:コナのマウクアラニ高校がNASAのコンテストで優勝
NASA主催の宇宙移住計画コンテストで、マクアラニ高校が優勝した。これはおよそ1500校、6万人の高校生が世界中から応募したが、その中で優勝したもの。