今週のローカルニュース

2016年5月1日:ハワイ島西側の税負担
4億6270万ドルの来年度予算 がほぼ決定する見込みのハワイ島だが、その57%は固定資産税による。そして、2億6450万ドルの固定資産税のうち、ハワイ島の西側の所有者が7割を負担している。ここ数年の不動産市場の回復により、ハワイ島の不動産評価額は軒並み上昇し、税率は据え置きであるにもかかわらず固定資産税収は7.9%増となる見込みだ。ハワイ郡は不動産を市場価格で評価し、非居住者は控除なしで約1%の固定資産税を納める。居住者は居住者控除が年齢によって適用され、およそ0.6%の固定資産税を納める。60歳以下は4万ドル、60~69歳は8万ドル、70歳以上は10万ドルの控除が認められている。今年から居住者申請の規制が厳しくなり、ハワイ州への確定申告書を提出しない限り、居住者とは認められない。

5月3日:発泡スチロール禁止法
ハワイ島議会で現在、発泡スチロール製の容器の使用を禁止する法案が検討されている。ハワイ島では特にデリやレストランでのテイクアウトの多くに発泡スチロール容器が使用されており、問題視されはじめている。議員の中には、禁止ではなく、まずは発泡スチロール容器の使用に関する報告書の作成を求める声もある。大手スーパーも発泡スチロール容器を使用しており、その理由として、紙の容器よりも耐久性に優れていることをあげている。ハワイ島はすでにビニール製買い物袋は使用禁止になっている。
ハワイ島でスーパーにいくときは自分の買い物袋を忘れずに!

5月4日:GE税の増税はほぼ回避
ハワイの消費税とも言える、GE税の増税が検討されているが、条例制定期限が6月30日に迫っているなか、審議延期が議会によって採択された。今回審議されていたのは、増税分を運輸・交通に利用するというものだが、ハワイ島議会は8対1でこの条例の審議を無期限の延長とした。今後2週間の間に本格的に再度審議されない限り時間切れとなり、来年度の増税はない。

5月4日:ダンキン・ドーナッツがハワイ上陸
全米の大手ドーナッツ店チェーンである、ダンキン・ドーナッツはハワイを本拠地とするアロハ石油社と共同で、ハワイ島主要4島に出店する計画を明らかにした。まずはオアフに2017年に出店し、そこから他島への展開を図るという。ハワイ島ではアロハ石油のヒロ空港石油スタンドの横への出店がすでに検討されているという。コナはまだ候補地が絞り込まれていないという。

5月4日:発泡スチロール禁止法の審議延期
発泡スチロール容器の禁止法に対して、反対の声が大きく上がったことをうけ、ハワイ島議会は審議を延期することを決定した。ビニール袋の反対法案も最初は強固な反対派が存在したので、今後の動向が注目される。

5月5日:ハワイ州で最初のコンポスト・ステーション
ヒロのごみ処分場に、ハワイ州で最初のコンポスト・ステーションの建設が認可される見込みだ。植木、食品廃棄物、紙などをハワイ島西側からも輸送し、ハワイ島西側のゴミをおよそ3割減らすという。この1000万ドルのプロジェクトは、コンポストによりできたマルチ(腐葉土)を無料で住民に提供する。コンポストステーションの完成は2018年を予定している。 このコンポストステーションが機能するために重要視されているのが、発砲スチール禁止法案だ。弁当などをそのままコンポストに入れられるようにする必要がある。

5月6日:ハワイアン航空羽田コナ直行便
ハワイアン航空は5日、米国運輸省に対して、コナ・羽田直行便の申請についてただちに判断を下すよう要請を行ったことを明らかにした。もしも運輸省がこれを認めれば、ハワイアン航空は10月30日から羽田・コナ直行便を運行させる可能性がある。運輸省の認可を受けてから90日以内に運行を開始しなければならないので、10月30日が早すぎるとしても、近い未来に実現するはずだ。エアバスA330を使い、週4便はホノルル、3便がコナへの直行便になる。現在ハワイアンは羽田に毎日運行しているが、この便はそのまま継続するという。