今週のローカルニュース:2017年3月12日~18日

2017年3月12日:ハワイ州が固定資産税制度の見直しを検討
ハワイ州は、固定資産税の課税徴税を郡に任せている14州のうちのひとつだ。ハワイ州には、ホノルル、マウイ、カウアイ、ハワイの4つの郡がある。ここ10年間外国投資家による所有率が高まっており、ローカルが締め出される結果となっている。ハワイ州は州として固定資産税の見直しを行い、非居住者の固定資産税率をあげることを検討している。州が固定資産税の課税率に関わるのは異例のこと。
ハワイ郡(ハワイ島)は固定資産税が最も高く平均で物件評価額の0.9%。他のはおよそ0.3%と低い。ハワイ島のバイヤーの半数が非居住者であることを考えると、他郡の固定資産税の引き上げは妥当だとする見方も多い。
3月15日:UBER
ハワイ島にいよいよUBERが上陸する。金曜日からアプリが稼動し、ハワイ島でもUBERが利用できる。UBERは全世界規模で非常に注目を浴びているライドシェア。専用アプリを使い、タクシーのように車を呼び、利用することが出来る。全てアプリ内で決済されることも人気のひとつだ。ただし、米国ではUBERを巡る不祥事や問題が起きており、UBERから、LYFTと呼ばれる別の会社に乗りかえるユーザーが増えている。コナ空港には乗り入れできない見込み。
3月15日:ホームレス問題
ホノルルほどではないものの、ハワイ島でもホームレスが問題になりつつある。最近は、オールドエアポート・パークにホームレスが集まり、問題化している。キム郡長は、2日間公園を閉鎖して、ハワイ郡の各部署を連携してホームレスを更正施設へ誘導することを検討している。日程はまだ未定。
3月16日:ラコストリートの延長
長年棚上げになっていたラコ・ストリートの延長工事が再度審議に入る。1200万ドルのプロジェクトが通れば、来年にも工事に入り、2019年から利用できるようになる。現在行き止まりになっているラコをアリイドライブまでおよそ600m延長して接合する。これまで何度も検討されてきたが、そのつど遺跡の問題などで棚上げされてきた。土地を所有しているカナダのディベロッパーが道路接合計画を2015年にハワイ郡に提出した。遺跡以外にも問題があり、延長が現実のものとなるかは微妙だ。
3月16日:ハワイ州は大統領令を遵守せず
トランプ新大統領による特定のアラブ国民の出入国制限が全米で大きな波紋を呼んでいるが、ハワイ州連邦裁判官は大統領令の改訂版も違憲だとして、ハワイ州はこの大統領令を改めて遵守しないことを明らかにした。
3月17日:アカカ滝公園の一部が閉鎖
2月に樹木の伐採をした際に遊歩道の一部が損傷したことを受け、ハワイ郡はアカカ滝公園の一部を閉鎖することを明らかにした。これは上部トレイルで、アカカ滝とカフナ滝をつなぐトレイル。
3月18日:ケアウホウ・ビーチ・ホテルの建替え
カメハメハ財団は、ケアウホウビーチ ・ホテルの跡地に、新しく文化啓蒙と教育のための施設を建設することをすでに明言しているが、これがいよいよ動き出す見込みだ。同財団は取り壊し許可を申請しており、近くこれが認可される見込み。跡地にはカハルウ・マウカと名づけられる施設が建設される。当初の計画では2016年のはじめに取り壊しが行われる予定だった。